扇風機の選び方
扇風機の選び方
風の質について考える
価格の安い高いの大きな違いは、風の質でしょう。
DCモーターのタイプが、高級だとか、消費電力が少ないだとか、機能的な違いを上げればいくつもあるのですが、
実際に使いシーンでの一番の違いといったら、風の質ということに尽きると思います。
もちろん、使い方によって求められる質に違いはあるでしょうが、要は、気持ち良い風かどうかということです。
風の強さ
- 強い風では、差が出にくい
安いものでも、強い風なら満足いくレベルです。ただモーターの回転数を上げれば良いだけですから、高級機との差が出にくい部分です。ただ、風の滑らかさを考える場合には、かなり違いが出ます。表現が難しい部分ですので、肌で感じてみるしかありません。
- 弱風の違い
弱風で、大きく差が感じられる。
弱風では高級機であることがはっきりわかる部分です。
特に微風といった、風が弱くなればなるほどに高級機の実力がわかりますね。また、高級機では、風の強さの段階も多く、より快適な風が選べます。
赤ちゃんとかお年寄り,病気に方などが使う場合は、弱風,微風が選ぶポイントです。 低価格のものは、弱風そのものが強すぎる傾向です。特に注意して選びたいところです。
風の自然さ
如何に自然の風に近いかが快適な風の基準でしょうが、やはり高級機のDCモーターを使ったタイプがオススメです。
がぜん、滑らかな気持ちの良い風がでます。
最近は羽根の枚数が多いものが目立ちますが、多ければ良いというわけでありませんので、実際に肌で感じてから購入するようにしましょう。
- リズム風
メーカーによって、リズムとかランダムとかさまざまな名称で呼ばれています。
安いもので一番満足度が低いのがこの機能だと思います。
一部の機種など、強風と弱風を繰り返すだけのものもあり、不快ですらありますので、この機能を良く使う方には、安いものはオススメできません。 - 滑らかさ
風の滑らかさを追求すると、DCモーターを使ったものを勧めたくなります。
高価格帯ですが、その分満足度が違いますよ。
風の滑らかさだけでなく、音の静かさに加え、振動についてもほぼ感じられないほど低く抑えられています。
風の方向・・首振り角度
首振りをするか、しないのか・・だけでなく、首振りの角度を変えられるタイプが便利です。
広い範囲に風を届けたり、狭い範囲に限定したりと、使い勝手が良いです。
- 立体首振り
左右に首振りすることに加え、上下運動も加わり、立体的な空間に風を届けるには便利です。
実際の使用では使用頻度が少ないですが、あれば便利といった機能です。
理想的な風を求めて、日本第一号扇風機を開発した東芝
- 理想的な風のための羽根について
扇風機を選ぶときに、羽根について考える方いらっしゃいますか?
そのような方は、よほど繊細な感覚感性をお持ちなのではないでしょうか?
- 羽根の枚数が多くなった
長いこと扇風機の羽根といえば3枚羽根が主流でした。
そんな中でも異色だったにが、4枚羽根でした。
4枚羽根を採用していたのは、東芝でした。
騒音や振動を抑えた羽根を目指して、1923年、大正12年には採用していました。以来、少しづつ形状やひねりの角度の改良を重ねてきました。
- DCモーターの採用
扇風機の歴史が大きく変わったのが、DCモーターと呼ばれる、高性能高効率のモーターの採用でした。
東芝では、2011年、平成23年からDCモーター採用のモデルも発売しています。
- 7枚羽根とDCモーターのコンビネーション
そんなDCモーターの性能を最大限に発揮させ得る羽根として、7枚羽根となり、より自然な風に近づきました。
風が滑らかに広がり、広範囲に気持ち良い風を届けることができるようになっています。
- マイコンのプログラミングのイメージは、高原の風
この滑らかな広範囲に届く風を生み出す"DCモーターと7枚羽根"
のコンビネーションを、マイコンがコントロールすることで、高原の風を再現するようにプログラミングされています。
実に快適な風を感じられる扇風機となています。
扇風機とサーキュレーターは、何が違うの?
- 開発設計の違い
一口でいうなら、開発設計段階から、使用場面が全く違います。
扇風機は、風を人に当てるといった場面を想定して開発されるのに対し、サーキュレーターは、室内の空気を循環といった使用場面を想定して開発されています。
つまり、発生する風の質が根本から違うのです。
- 人にあてる風を発生させる扇風機
扇風機は、風を人に当てることを前提にしていますので、風にあたった時の気持ちよさを追求しています。
- サーキュレーターは、部屋の空気循環の風を発生させる
サーキュレーターは、部屋の空気を循環させることに重心を置いて開発されますので。如何に効率良く、部屋の空気を循環させられるか、要は、風が遠くまで届くかといったところが、開発ポイントになります。
- サーキュレーターの風は、直線的
その風は、直線的で遠くまで届くように設計されます。
- 扇風機の風は、広範囲
それに対し、扇風機の風は、より広い範囲に風を届けられるように設計され、人が気持ちよく感じることが要求されます。
☆☆☆
サーキュレーターは、風を人に直接当てず、部屋の空気を循環させ、温度ムラをなくすようにといったところが大切なので、人は温度ムラのない、快適な室内空間で快適さを感じることになります。
このように、似て非なるものですので、用途に合った製品を選ぶことです。
また、扇風機をサーキュレーターの代わりに使うとかする場合は、そのデメリットを知った上で使うことで、多少なりとも不満が減ると思いますよ。